史跡・名所・行事



●福をもたらす大黒天

当院には、小江戸川越七福神の大黒天が祀られております。大黒天は古代インドの闇黒の神で、仏教での戦闘神です。平安以後食を司る台所の神と崇められました。又、日本の神大国主命を大国と混同させ、命の御神徳を合わせ、糧食財宝が授かる神として信仰を得ました。くろ(黒)くなってまめ(魔滅)に働いて大黒天を拝むと大福利益が得られます。

●徳川家光誕生の間・春日の局化粧の間

喜多院には、客殿に「徳川家光誕生の間」(右写真)、書院に徳川家光公の乳母・春日局が過ごした「春日の局化粧の間」があります。寛永十五年(1638)1月の川越大火により、現在の山門を除き、喜多院は堂宇をすべて焼失。徳川家との深いつながりのあった喜多院のために、三代将軍徳川家光公はすぐさま復興の命を出し、江戸城紅葉山(現皇居)の別殿を移築して、客殿、書院等に当て、現在に至ります。どちらも国の重要文化財に指定されています。


●初大師とだるま市

正月3日は厄除元三大師のご縁日で、初大師といわれております。大師を正しくは慈恵大師と尊称しますが、正月3日に涅槃に迎えられたことから、別称元三大師ともいわれています。大師は比叡山で密教の行法を深く修められ、民衆の苦しみや悩みを神秘奇跡によって救い、厄難消除の信仰を集めてきました。当日には、不動護摩供を修して、開運厄除、家内安全、諸願成就等を祈願いたします。境内では、「だるま市」が行われ、七転八起の開運の縁起物「だるま」を求める方々が訪れます。


[トップページ] [喜多院のご案内]